世界の各国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
対策の薬品が研究されていて、
効果があるのでは?と考えられる、
いくつかの名前が挙がっていますね。
それらの中から、
期待できそうな薬品をいくつか紹介します。
これらの中から新型コロナウイルス感染症の
特効薬となるものが出てくれば良いんですけどね・・・
シクソレニド
「シクレソニド(商品名:オルベスコ)」とは、
帝人ファーマーの吸入ステロイド喘息治療薬で、
気道の炎症を抑える吸入薬として喘息の治療に
用いられます。

そして、
「シクソレニド」は、成人用としては日本で初めて
「1日1回投与」が認められた吸入ステロイド薬でも
あるのです。
また、既存の吸入ステロイド薬で認められる
口腔咽頭部内の副作用(から声、口腔内カンジダ)の
発現が少ない事が確認されています。
神奈川県立足柄上病院などの
治療チームの報告によりますと、
クルーズ船の乗客で感染が確認された3人に
「シクレソニド」を使って症状が
改善したという事です。
このうち、73歳の女性患者に使用したところ、
2日程度で症状が改善し、
ウイルス検査が陰性となって先月28日に女性は
退院したそうです。
レムデシビル

「レムデシビル(商品名:ベクルリー)」は
アメリカのGilead Sciences社が開発した、
エボラ出血熱及びマールブルグウイルス感染症の
治療薬です。
他にも、ラッサ熱ウイルスや
コロナウイルス(MERSやSARSウイルスを含む)にも
効果があります。
100例以上の新型コロナウイルス感染症の患者に
「レムデシビル」を投与したアメリカの病院で、
ほとんどの患者が重度だったにもかかわらず、
大部分で症状が改善しています。
さらに1週間後には退院できたという報道も
ありました。
また、アメリカ国立衛生研究所やGilead Sciences社の
研究グループは、4月15日、
新型コロナウイルスに感染させたアカゲザルに
「レムデシビル」を投与したところ、
肺ウイルス量が減少したという結果を報告しています。
アビガン
「アビガン(商品名:ファビピラビル)」は
富士フイルム傘下の「富士フイルム富山化学」が
開発したインフルエンザの治療薬です。

社名が「富山化学」となっていますが、
会社の拠点は関東を中心としています。
(富山にも工場はあるようですが・・・)
薬と言えば富山のイメージがありますからね・・・
この「アビガン」は
ウイルスが体内で増殖するのを抑えることで、
症状を緩和することができるそうです。
日本では、既存の他の薬品が効かなかった場合、
もしくは十分な効果が得られないインフルエンザが
発生し、国が使用を決めた場合に
投与されることになっていました。
つまり、この「アビガン」は日本国内においては、
普通は使用できない薬品だったのです。
普段は使用できないということは、
当然この「アビガン」にはリスクがあり、
妊娠中に使用すると胎児に影響が出る可能性が
あるのです。
ですので、妊娠中の使用や使用後の授乳を避けるほか、
一定期間は避妊も必要となります。
「アビガン」に関しては中国の病院で
80人の患者を対象に行われた試験では、
症状が改善した患者の割合を胸部X-線で撮影して
計測しました。
その結果、「アビガン」を投与しなかった人たちは
62.22%が改善したのに対し、
投与したグループは91.43%の改善が
見られたのです。
イベルメクチン

「イベルメクチン(商品名:ストロメクトール)」は
ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智教授が開発した
経口型の家畜用の駆虫薬です。
アメリカの検査結果では、
人工呼吸器を使用する必要のあった患者のうち、
「イベルメクチン」を使用しなかった患者の死亡率は
21.3%でしたが、
使用した患者の死亡率は7.3%と
約3分の1にとどまっています。
さらに、患者全体での「イベルメクチン」を
使用した場合の死亡率は1.4%で、
使用しなかった場合の死亡率の8.5%と比較して
約6分の1に抑えられたそうです。
アクテムラ

「アクテムラ(商品名:トシリズマブ)」は
中外製薬が創製した国産初の抗体医薬品で、
関節リュウマチ、キャッスルマン病などの治療薬として
承認されています。
海外では、重症COVID-19肺炎患者約330例を
対象に臨床試験が行われています。
まとめ
世界中でCOVID-19を研究していますが
まだ、特効薬となるものができていません。
様々な薬品が治療に使われていて、
それなりの成果が出てはいるのですが、
絶対というものが見つかっていないのが現状です。
ですので、
早く特効薬が見つかる事を期待したいと思います。